60cm水草水槽の立ち上げ方|初心者向け手順を写真で解説

60cm水草水槽の立ち上げ方のアイキャッチ

「60cm水草水槽を始めたいけれど、何から手を付ければいいの?」

最初は、道具を買った日に魚やエビまで入れたくなりますよね。でも、水槽は一日で完成させるものではありません。

まず置き場所と機材を決め、底床とレイアウトを作り、水を入れてフィルターを動かします。その後、水質を確認しながら、生体を少しずつ迎えます。

この記事では、立ち上げ全体の順番と、それぞれの工程で確認したいことをまとめます。

立ち上げの全体像

60cm水草水槽の立ち上げ11工程

大きな流れは次のとおりです。

  1. 置き場所と総重量を確認する
  2. 水槽台、水槽、機材を準備する
  3. 空の状態でレイアウトを仮組みする
  4. 底床を敷く
  5. 石や流木を固定する
  6. 水草を植える、または活着させる
  7. カルキを処理した水を入れる
  8. フィルター、ヒーター、照明を動かす
  9. 水質を測る
  10. 条件が整ってから生体を少数入れる
  11. 投入後も水質と生体を観察する

「30日経てば完成」ではなく、各段階で次へ進める状態かを確認します。

1.置き場所を先に決める

60cm水槽は、水、ガラス、底床、石、流木、機材、水槽台を合わせると100kgを超える場合があります。

注水後は簡単に動かせません。

確認するのは、

  • 水槽専用台を使えるか
  • 床や建物が総重量へ耐えられるか
  • 台が水平か
  • 直射日光が当たらないか
  • 水換えやフィルター掃除の空間があるか
  • コンセントへ水がかかりにくいか

です。

2.最初から全部買わない

必要な道具は、水槽の作り方で変わります。

基本になるのは、

  • 水槽
  • 水槽専用台
  • フィルター
  • ライト
  • 底床
  • カルキ抜き
  • 水温計
  • 水換え用品
  • 必要に応じてヒーター
  • 水質検査用品

です。

CO2添加、エアレーション、冷却ファン、タイマーなどは、水草、生体、室温、管理方法によって必要性が変わります。

商品を先に決めるのではなく、どんな水槽を作るか、どこまで管理できるかを決めます。

3.空の水槽で仮組みする

底床を入れる前に、水槽台と水槽が水平か確認します。

石や流木を使う場合は、空の状態でおおまかな構図を試します。

この段階なら、

  • 流木が大きすぎる
  • 石が重すぎる
  • フィルターの吸水口と干渉する
  • 掃除道具が入らない
  • 水草が成長する空間がない

といった問題を直しやすくなります。

60cm水草水槽の立ち上げ方の実写記録 1

4.底床を決める

底床は、ソイル、砂、砂利などから選びます。

一つの素材がすべての水槽に向くわけではありません。

水草を植えやすいか、水質へ影響するか、掃除しやすいか、長期維持しやすいかで選びます。

ソイルの銘柄ごとに立ち上げ初期の換水条件が違う場合があるため、現行の取扱説明書を確認します。

5.石・流木を置く

石や流木は、水を入れる前に安定させます。

確認するのは、

  • ガラスへ一点で強く当たっていないか
  • 崩れないか
  • 流木が浮かないか
  • 水流を塞がないか
  • 掃除できる隙間があるか
  • 成長後の水草を想像できるか

です。

見た目だけでなく、維持管理できる配置にします。

6.水草を植える

水草は、植える、活着させる、浮かべる方法に分かれます。

ロタラなどの有茎草は底床へ植え、アヌビアスやミクロソリウムは根茎を埋めず、石や流木へ活着させます。

植栽中にソイルや砂が乾かないよう霧吹きで湿らせます。

農薬やスネールの持ち込みが心配な水草は、水槽へ入れる前に確認します。処理剤を使う場合は、エビや水草への注意を現行表示で確認します。

7.カルキを処理した水を入れる

水道水をそのまま入れず、水質調整剤の表示どおりに処理します。

給水時は、皿、ビニール、袋などを底床の上へ置き、水流でソイルや砂を掘らないようにします。

満水まで一気に入れず、

  • 石や流木が動かないか
  • 底床が流れないか
  • 水槽台が傾いていないか
  • 配管から漏れていないか

を見ながら進めます。

カルキ処理と水温合わせは別の作業です。

60cm水草水槽の立ち上げ方の実写記録 2

8.機材を動かす

注水後は、フィルター、ヒーター、照明、必要なエアレーションを確認します。

フィルターは、

  • 呼び水ができているか
  • 異音がないか
  • 吸水と排水が正常か
  • ホースから漏れていないか
  • 水流が強すぎないか

を見ます。

ヒーターは、製品ごとの設置方向、最低水位、適合水量を守ります。水換え時の空焚きにも注意します。

照明時間は、立ち上げ直後から長くしすぎません。水草の量とコケの状態を見ながら調整します。

9.水質を測る

水が透明でも、生体を入れてよいとは限りません。

確認したいのは、

  • アンモニア
  • 亜硝酸塩
  • 硝酸塩
  • pH
  • 水温

です。

多項目試験紙にはアンモニアが入っていない製品もあるため、測定項目を確認します。

なお、生体もアンモニア源もない水槽で数値が0だったとしても、それだけではろ過能力ができた証明になりません。使った底床、枯れ葉などの有機物、成熟ろ材の有無を含めて結果を読みます。

10.生体は日数ではなく状態で入れる

立ち上げから1週間という日数は、投入可否を決める根拠にはなりません。

  • アンモニア源がある条件で、アンモニアが検出されない状態が続く
  • 亜硝酸塩が検出されない状態が続く
  • 水温が安定している
  • カルキ処理ができている
  • 機材が正常に動いている

ことを確認し、最初は少数から入れる方法を基本にします。

11.投入後にもう一度測る

魚やエビを入れた後は、水槽へ新しい負荷がかかります。

翌日から数日間は、

  • アンモニア
  • 亜硝酸塩
  • 水温
  • 呼吸
  • 泳ぎ
  • 餌食い
  • エビの動き

を確認します。

数値が悪化した場合は、生体の追加を止め、給餌、残餌、死魚、フィルター停止などを確認します。

立ち上げ中に毎日水換えする?

すべての水槽へ同じ換水日程を当てはめません。

  • 使用したソイル
  • 生体の有無
  • アンモニアと亜硝酸塩
  • 水草の溶け
  • 濁りや臭い

から判断します。

初期溶出が多いソイルでは、メーカーが高頻度換水を案内する場合があります。砂を使い、生体を入れずに進める水槽と同じ日程にはなりません。

60cm水草水槽の立ち上げ方の実写記録 3

バクテリア剤や成熟ろ材は必要?

バクテリア剤や成熟ろ材は、立ち上げを助ける場合があります。ただし、比較条件がないため、何日短縮したかは断定できません。

健康な成熟ろ材は、定着面ごと微生物を移せる点で、種水だけより理屈に合います。一方で、他の水槽から病原体、スネール、藻類、薬剤を持ち込む可能性があります。

どの方法でも、最後は水質検査で判断します。

初心者が避けたい進め方

  • 置き場所を決める前に水を入れる
  • 一般家具へ水槽を置く
  • 底床や石の重量を計算しない
  • カルキを抜かずに水道水を入れる
  • ソイルの説明書を読まない
  • フィルター停止や漏水を確認しない
  • 水が透明だから生体を入れる
  • 最初から予定数を全部入れる
  • バクテリア剤を入れたから完成と考える
  • 複数の記事の固定日程を、そのまま混ぜる

立ち上げは、順番より確認が大切

水槽立ち上げには順番があります。

ただし、日数どおりに進めることより、次へ進める状態かを確認する方が大切です。

置き場所、総重量、専用台、底床、カルキ処理、機材、水質、生体数を一つずつ確認します。

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参考資料