水槽にco2(二酸化炭素)を添加してみませんか? 水草を健康に育てるには二酸化炭素が大事です。手順を学び、道具を用意すれば、簡単に二酸化炭素を添加できます。コツは照明時間と同じ時間に添加することです。 ふだん職場で酸欠気味な私ですら、co2添加できています。 じゃあco2(二酸化炭素)の添加はどうやるの?ーー そんな皆さんが「はいはい…そんな感じか…ふむふむ」と役に立つ内容を書いていきます。 では、見ていきましょう。
co2(二酸化炭素)の役割
まずco2の役割について解説します。
co2は光合成に必要
co2は水草が光合成するのに必要です。
水草の光合成に必要なものは、次のとおり。
- 光
- co2(二酸化炭素)
大気中のco2は0.04パーセント。水にco2が溶け込んで問題なく光合成できるという話は聞いたことがありません…おそらくあまり溶け込まないのでしょう。
ですので、水槽の外から取り込んであげます。これをco2添加といいます。
もちろん陰性水草にはco2添加は必須ではありません。陰性水草は日照量・co2の量が少なくても効率よく光合成を行います。
とはいえ水草はco2があると元気に美しく育ちます。できればco2添加は試してもらいたいですね。
一方で「光」はアクアリウムライトで作ります。アクアリウムライトは別記事で解説しています。
理想のco2の量・濃度
理想のco2の量・濃度は水槽ごとに違います。
これを言ってはお終いなので少し説明します。水槽に入っている水草の量によって、理想のco2の量・濃度は変わるということです。
- 大量に水草が入っている水槽←co2多めが理想
- そんなに水草が入っていない水槽←co2少なめが理想
添加されるco2の量は「co2カウンター」という道具で測ることができます。1秒間にco2の泡が何個出ているかかを見えるようにしてくれる道具です。co2添加セットに入っていることが多いです。
60cm水槽におけるco2の泡の数の目安は、次のとおり。
- co2少なめ ←1秒に1滴
- co2多め: ←1秒に2滴
60cm水槽であれば、co2の泡が1秒に1〜2滴でるくらいが理想(目安)です。
co2添加の手順・必要な道具
次にco2添加の手順と道具について見ていきます。
co2添加を手軽にできる道具
co2添加を手軽にできる道具は「co2添加キット」です。
co2添加キットには次のようなものが入っています。別々に道具を揃えても問題なしですね。
- CO2レギュレーター
- CO2ボトル
- CO2ボトルスタンド
- ボールバルブ
- CO2カウントディフューザー
- 逆流防止弁
- 耐圧チューブ
- シリコンチューブ
- キスゴム
キットには道具がいっぱい入ってるんだなぁという感じですね。
co2添加キットを用意すれば、co2の添加は可能になります。
co2添加の手順
それではco2を添加する手順を解説します。
co2添加キットは、次のようにco2を添加しています。
このような感じです。カウントデフューザーが、カウンターの役割も果たしています。
また電磁弁はco2添加の時間を調整するために必要な道具です。後ほど紹介します。
co2ボンベからco2が出て、デフューザーを経て、水槽へと添加されています。
co2添加の時間調整に必要な道具
co2の時間調整には「電磁弁・タイマー」が必須です。
水草の光合成には、光とco2が必要です。アクアリウムライトがついていない時間のco2添加は無意味。
むしろデメリットがあります。次のとおり。
- コケが発生してしまう
- 生体が酸欠になる
というわけでco2添加の時間は照明時間と同じに調整するのがメジャーです。
照明時間の記事に書きましたが、時間調整にはタイマーが必須ですね。もちろん手動でon・offするなら別ですが。
co2添加と照明時間を調整する方法【水槽】
さらにco2添加の時間調整には電磁弁が必要です。
電磁弁とはco2ボンベを開け締めする道具です。次のような感じです。
- 電気が流すと、 →co2ボンベを開ける
- 電気を消すと、 →co2ボンベが締まる
タイマーで電気を流す時間を決まった時間に設定することで、co2添加の時間を調整できます。
co2添加は「co2添加キットに電磁弁をつけ、タイマーでco2添加の時間を調整する」ことになります。
知っていると損しないコツ
最後に知っていると損しないコツです
夜間エアレーションでco2を抜く
照明をつけていない夜間にエアレーションをすることでco2を抜くことができます。
これを夜間エアレーションといいます。夜間エアレーションの主な目的はコケ対策です。
照明がついていない水槽にco2が残っているとコケが増えます。コケは光が少なくても成長しますからね。
エアレーションは別記事でも解説しています。
水槽のエアレーションを分かりやすく解説【水はね・静かに】
夜間エアレーションはコケ対策として、できれば実施したいところですね。
酸素には気をつける
エアレーションや水流などで酸素が入り込むと、co2は簡単に大気へ逃げます。
co2添加している間はエアレーションは必ずoffにするようにしましょう。
また水流が水面を叩くような向きにしていても、co2が水中から逃げてしまいます。
co2添加時は「エアレーションOFF・水流は優しく」が基本です。
使用済みco2ボンベの処分
使用済のco2ボンベはアクアショップで回収してもらえます。
リサイクルできますからね。アクアショップのレジで「co2ボンベ回収お願いします」といえば受け取ってもらえるはずです。
まとめ
自分でco2添加できそうですか?
co2添加するとアクアリウムやってる感が出て、テンションも上がりますよね。
また照明時間の記事もご用意しています。ぜひチェックしてください。
co2添加と照明時間を調整する方法【水槽】