擬音語と擬態語の違い|同じ言葉でも変わる見分け方

擬音語と擬態語|中学生向け国語解説

擬音語と擬態語は、音や動きを、耳に残る言葉へ変える表現です。実際の音を表すのが擬音語、音のない状態や気持ちを表すのが擬態語です。どちらもオノマトペと呼ばれます。

擬音語:雨が屋根をざあざあと打つ。

擬態語:星がきらきら光る。

「ざあざあ」は雨音を表しています。「きらきら」は光る様子を表し、その音が聞こえるわけではありません。

耳で聞こえるものか、様子を表すものか

擬音語と擬態語の図解

迷ったら、その文で何を伝えているかを見ると分かります。

音を表す例

  • ドアをどんどんたたく
  • 鐘がごーんと鳴る
  • 紙がびりびり破れる

状態や動きを表す例

  • 列がのろのろ進む
  • 床がぴかぴか光る
  • 一人でしょんぼり帰る

「音が聞こえるか」という問いは分かりやすい目安です。ただし、人の声を表す「わんわん」「げらげら」などを擬声語と呼び、物音を表す擬音語と分ける考え方もあります。学校や辞書によっては、擬声語を擬音語の広い仲間として扱います。問題では、授業で使った分類に合わせます。

同じ言葉でも、働きが変わる

オノマトペは、単語だけを見ても分類できないことがあります。

太鼓をどんどん鳴らす。

宿題がどんどん進む。

一つ目の「どんどん」は太鼓の音なので擬音語です。二つ目は、物事が勢いよく進む様子を表しているため擬態語です。

走ったあと、心臓がどきどきしている。

発表の前で、どきどきしている。

一つ目は心臓の鼓動が速い状態を表しています。二つ目は緊張した気持ちを表しています。細かい分類では、心の状態を表す語を「擬情語」と呼ぶこともあります。

同じ語でも、音そのものを表しているのか、動きや気持ちを表しているのかで分かれます。前後の文まで見るのが近道です。

「しとしと」は擬音語か擬態語か

雨がしとしと降っている。

「しとしと」は、弱い雨の音を表すとも、静かに降り続く様子を表すとも考えられます。オノマトペの分類方法には複数あり、音と様子の両方に関わる語もあります。

一つに決めにくいときは、分類名にこだわりすぎなくてかまいません。「この文では、静かに続く雨の様子を表している」と書けば、働きはきちんと伝わります。分類名だけでなく、どんな雨を感じさせるかを書けば、語の効果まで伝わります。

オノマトペが表す細かな違い

雨が「ぽつぽつ」なら、降り始めを待つような静けさがあります。「ぱらぱら」なら軽さがあり、「ざあざあ」なら声もかき消されるほどの強さを感じます。「とぼとぼ歩く」なら落ち込み、「すたすた歩く」なら迷いのなさ、「ふらふら歩く」なら疲れや不安定さまで見えてきます。

擬音語・擬態語の効果を説明するときは、「様子を分かりやすくする」だけで終えません。音の大きさ、動きの速さ、手触り、気持ちなど、どの感覚が具体的になったかを言葉にします。