対句法は文章を上手に書くためのテクニックです。
対句法を使いこなせると、かっこいい文章を書けるようになります。また、詩の読解にも役立ちます。
さて、この記事のゴールです。約3分後には次のようになっていただきたいと思います。
- 対句法を知っている
- 対句法を使った文が分かる
- 対句法の効果を知っている
- 対句法を使った文を書ける
それでは、対句法の説明を始めましょう。
対句法とは何か?
まずは「対句法とは何か?」を知りましょう。参考書には、次のように書いてあります。
対句法とは「よく似たもの・反対のものを用い、対照的に表現する方法。」である。
(出典:自由自在 中学国語)
正直、少し分かりづらいですね。。
もう少し簡単にいうと、対句法とは「同じような形の2つの文を並べて、それらの似てる部分と違う部分を際立たせるテクニック」です。
対句とは「同じような構造の二つの句からできた一まとまりのこと」
犬で言うなら、ヨークシャテリアとダックスフンドを並べて、「可愛さは同じ」などの似てる部分や「吠え方が違う」などの違う部分を比べることで、それぞれを際立たせる、、ようなテクニックが、対句法です。(やや強引だけれども!)
対句法を使った例文
つぎに、対句法を使った例文を見ていきましょう。対句法が使われている文を見抜けるようになりましょう。
「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」
質問することは恥ずかしい。けれども、質問せずに知らないままでいることは一生恥ずかしい。そういう意味です。
「◯は◯の恥」という同じような形の文が2つ並んでおり、対句法です。対句法によって「聞かぬは末代の恥」の方を強調しています。
「明日の天気は晴れらしい、明後日の天気は雨らしい。」
「◯の天気は◯らしい」という同じような形の文が2つ並んでおり、対句法です。どちらの文を強調しているというわけではありません。
前後の文脈によって、「明日の天気が晴れ」を強調しているのか、「明後日の天気が雨」を強調しているのか、が分かりそうです。
「雨ニモマケズ。風ニモマケズ。」
宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』の一部です。
「◯ニモマケズ」という同じような形の文が2つ並んでおり、対句法です。詩に心地よいリズムが生まれています。
対句法の効果とは?
つづいて、対句法の効果を見ていきましょう。おもに2つです。
①調子・リズムを整える
対句法は文の調子・リズムを整えます。同じような形の文が2つ並ぶので、音数も同じようになるからです。
結果として、対句法を使った文は覚えやすいですね。お笑いのリズムネタが耳に残る現象と同じだと思います。
②お互いの文を際立たせる
対句法はお互いの文を際だたせて、印象を深めます。お互いの文とは、並べられた2つの同じような形の文のことです。
それぞれの違う部分と似た部分がはっきりと分かるので、その文は鮮やかな表現となります。美しい文というやつです。
対句法を使ってみよう
最後に、対句法を使って作文してみましょう。穴埋め問題にしてみました。
ぜひ言葉を埋めてみて下さい。(対句法は穴埋め問題が多いため。)
「空気が読めない男子 ( )ない女子」
「◯ない◯」という同じような形の文が2つ並んだ対句法にしましょう。「空気を読まない」や「静かに出来ない」などが正解。
「今日はドラマを見よう、明日は( )」
「◯は◯を見よう」という同じような形の文が2つ並んだ対句法にしましょう。「お笑いを見よう」や「映画を見よう」などが正解。
「15時におやつを食べる、( )」
「◯時に◯する」という同じような形の文が2つ並んだ対句法にしましょう。「19時にご飯を食べる」や「16時にお茶を入れる」などが正解。
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まとめ
ゴールを達成できましたか?
- 対句法を知っている
- 対句法を使った文が分かる
- 対句法の効果を知っている
- 対句法を使った文を書ける
まだ不安が残っていれば、この記事を再読してくださいね。ぜひとも対句法を使って、素敵な文を書いていきましょう。