反復法とは?繰り返す言葉の見分け方と効果

反復法|中学生向け国語解説

反復法は、同じ言葉や文を繰り返す表現です。ただ同じことを二度言うのではなく、繰り返すたびに時間や気持ちが積み重なっていきます。

まだ来ない。
まだ来ない。
時計だけが、先へ行く。

「まだ来ない」が二度続きます。二度目には、一度目から待った時間まで重なっています。来てほしいという期待と、もう来ないかもしれないという不安がぶつかり、胸が落ち着かない感じまで伝わります。

何を繰り返しているかを見る

反復される単位には、いくつかあります。

一つの語:遠く、遠く、鳥が消える
短い句:帰りたい、でも帰れない。帰りたい
一つの文:ぼくは待つ。雨の中でも、ぼくは待つ
作品の一節:一連目と最後の連に「朝が来る」が置かれる

同じ語が続けて置かれるとは限りません。行や連を離して同じ文が現れ、作品の節目を作ることもあります。歌のサビのように繰り返される部分は、リフレインと呼ばれることもあります。

同じ言葉があれば、すべて反復法か

必要があって同じ名詞を使っただけなら、表現技法とは限りません。

私は本を読み、その本を棚に戻した。

二度目の「本」は、何を戻したかを明確にするために使われています。強いリズムや感情を生むことが中心ではありません。

反復法か迷ったら、こんなところを見ます。

  • 別の言葉に言い換えられるのに、同じ言葉を選んでいるか
  • 繰り返す位置や回数に意味があるか
  • 声に出すと、はっきりした調子が生まれるか
  • 繰り返す前後で、場面や気持ちが変化しているか

一つの語を二回使っただけで断定せず、作品の中で目立つように配置されているかを見ます。

繰り返すたびに、意味が変わることもある

さようなら、昨日のぼく。
さようなら、言えなかった言葉。
さようなら——まだ言えない。

三回の「さようなら」は同じ言葉ですが、対象が変わっています。最後には、別れを告げようとしても言い切れない状態が表れます。反復は、同じ気持ちを重ねるだけでなく、気持ちの変化を見せることもできます。

効果は、繰り返された内容から考える

反復法の効果を「強調している」で終えると、作品との関係が分かりません。

  • 命令を繰り返すなら、切迫した呼びかけになる
  • 同じ景色を繰り返すなら、長く続く時間や単調さを感じさせる
  • 問いを繰り返すなら、答えの出ない迷いを伝える
  • 同じ形を途中で崩すなら、変化した部分を目立たせる

何が何回、どこで繰り返されているかまで見ると、その反復が読む速さや気持ちの受け取り方をどう変えたのかも分かります。