「体言止めとは何か?」を分かりやすく説明していきます。
この記事を読んでいただければ、次のようになっていただけると思います。
- 体言止めを知っている。
- 体言止めの効果が分かる。
- 体言止めを使える。
それでは3分ほどお付き合いください。
体言止めのポイントは?
詳しい説明に入る前に、ポイントをおさえてしまいましょう。体言止めのポイントは次の通りです。
- 体言止めは「文末を名詞で止める表現技法」である。
- 体言止めを使うと文章に「余韻」が生まれる。
- 体言止めを連続で使うと文章のリズムが崩れる。
さて詳しく説明していきますね。
体言止めとは何か?
まず「体言」とは名詞・代名詞・数詞のことです。
そして「体言止め」は「文末を名詞で止める表現技法」です。
体言止めを使うと、文章は名詞で終わる形になります。次のような形です。
◯は、△。
名詞で文が終わるのが「体言止め」です。
体言止めの例文
つぎに「体言止め」の例文を見てみましょう。
- 大切なのは、気持ち。
- この仕事に求められるのは、早さ。
- 後悔していることは、食べすぎ。
- 僕が一番いきたい場所は、海。
体言止めの効果とは?
体言止めを使った文は「余韻」があります。
余韻とは「どうしてなんだろう?」と読者に思わせる効果です。
- 大切なことは、気持ち。 →なぜ大切なんだろう?
- この仕事に求められるのは、早さ。 →なぜ早さを求めているの?
- 後悔していることは、食べすぎ。 →なぜ後悔しているの?
- 僕が一番いきたい場所は、海。 →なぜ海なの?
つまり、体言止めを使うと、読み手を次の文に惹きつけることができます。
- 大切なことは、気持ち。気持ちがあれば、何でもできる。
- この仕事に求められるのは、早さ。今日中に完成を目指そう。
- 後悔していることは、食べすぎ。おなかが痛くて気持ち悪いんだ。
- 僕が一番いきたい場所は、海。夏といえば海だろ。
このように、自然と次の文を書き続けられます。これが体言止めの効果です。
体言止めの注意点は?
体言止めは使いすぎないことが大事です。
体言止めを使いすぎると、文のリズムが悪くなります。つまり、コテコテになります。
僕が一番いきたい場所は、海。
海に行ってやりたいことは、海水浴。
お昼ごはんは、海の家。
そして食べたいものは、焼きそば。
海で焼きそばを食べれたら、僕は幸せ。
体言止めを連続で使ってみました。少しうっとおしくないでしょうか?
このように体言止めを繰り返し使うことは、オススメできません。
僕が一番いきたい場所は、海。
海に行ってやりたいことは、海水浴です。
そして、お昼ごはんは海の家で食べたいです。
そこで食べたいものは、やはり焼きそば!
海で焼きそばを食べれたら、僕は幸せですね。
強く伝えたいことを書く時に、体言止めがオススメです。
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最後に
次のようになっていただけましたか?
- 体言止めを知っている。
- 体言止めの効果が分かる。
- 体言止めを使える。
まだ不安であれば再読ください。体言止めを使って、余韻のある文を書いていきましょう。
参考書籍
この記事は【自由自在 中学国語(新装版)】を参考にしている。とても詳しく面白い。オススメです。