定形詩・自由詩・散文詩の違いが分からない?→ヒント:行分けで見分けよう

詩の「種類」をもうすこし意識してみましょう。

詩の「種類」が正しく分かれば、内容もつかみやすくなります。

今回は、形式

定形詩自由詩散文詩です。

こちらのページでは、定形詩と自由詩と散文詩の違いを紹介。

定形詩と自由詩と散文詩を見分ける方法を掲載しています。

それでは、見ていきましょう!

「定形詩と自由詩と散文詩」はどんなもの?

まず定型詩・自由詩・散文詩について解説します。

ポイント

  • 定形詩・・・一定のリズムで書いた詩
  • 自由詩・・・自由なリズムで書いた詩
  • 散文詩・・・普通の文章のように書いた詩

「定形詩」はどんなもの?

定型詩とは一定のリズムを持つ詩です。たとえば、俳句短歌です。

  • 5・7・5
  • 5・7・5・7・7

このように、定型詩は決まった音数で書かれます。定型詩は起源が古いです。

なので、定型詩は文語で書かれることが多いです。文語定形詩と呼びます。

「自由詩」とはどんなもの?

自由詩とは一定のリズムを持たない詩です。現代詩は自由詩がほとんどです。

自由な音数で詩を書くようになり、自由詩が生まれました。

ただ1点。行分け形式で書く」というルールがあります。次のような「かたち」です。

自由詩

行分け形式で書く」とは一文ごとに改行することです。

「散文詩」とはどんなもの?

散文詩とは普通の文章のかたちで書かれた詩です。

つまり行分け形式」というルールはありません。次のような「かたち」です。

フランスの詩人ボードレールは「音楽的調子が高く、芸術として美しい文章が散文詩である」と言っています。

「定型詩と自由詩と散文詩」の見分け方

「定型詩と自由詩と散文詩」を見分けましょう。

以下のフローチャートで簡単に見分けられます。

一定のリズムで書かれているか?

まずは「一定のリズムで書かているか?」です。

一定のリズムで書かれていれば、定形詩です。

一方、一定のリズムで書れていなければ、自由詩か散文詩の可能性があります。

行分け形式で書かれているか?

つぎに「行分け形式で書かれているか?」です。

行分け形式で書かれていれば、自由詩です。

自由詩

一方、行分け形式で書かれていなければ、散文詩です。

以上で、「定型詩と自由詩と散文詩」の見分けることが出来ます。

現代詩は自由詩が多いです。

「定型詩と自由詩と散文詩」の具体例

最後に、宮沢賢治の定型詩と自由詩と散文詩を見てみましょう。

宮沢賢治の定形詩

まずは定形詩です。

風にとぎるゝ雨脚や、     みだらにかける雲のにぶ。

まくろき枝もうねりつゝ、   さくらの花のすさまじき。

あたふた黄ばみ雨を縫ふ、   もずのかしらのまどけきを。

いよよにどよみなみだちて、  ひかり青らむ花の梢うれ。

宮沢賢治の自由詩

続いて自由詩です。

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

・・・

宮沢賢治の散文詩

最後に散文詩です。

霧きりがじめじめ降ふっていた。

諒安りょうあんは、その霧の底そこをひとり、険けわしい山谷の、刻きざみを渉わたって行きました。

沓くつの底を半分踏ふみ抜ぬいてしまいながらそのいちばん高い処ところからいちばん暗くらい深ふかいところへまたその谷の底から霧に吸すいこまれた次つぎの峯みねへと一生けんめい伝つたって行きました。

さいごに

定型詩と自由詩と散文詩の違いを解説しました。

定形詩は一定のリズムで書かれており、自由詩は自由な音階で書かれています。

そして散文詩は普通の文章のように書かれています。とはいえ、現代詩は自由詩が多いと覚えておきましょう。

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