隠喩法の意味とは?例文で分かりやすく説明します

隠喩法について分かりやすく説明していきます。隠喩法は詩や小説などに出てくる比喩法の1つです。

MEMO

比喩法とは「何かを別の何かで言いあらわすこと」です。別の呼び方では「例える」ともいいます。

さて、この記事を読むことで次のようになっていただこうと思います。

  • 隠喩法を知っている
  • 隠喩法の例文が分かる
  • 隠喩法を使って作文できる

それでは3分ほどお付き合い下さい。よろしくお願いいたします。

隠喩法とは?

まず隠喩法のポイントをお伝えします。ポイントは以下の3点です。

  1. 隠喩法は「まるで」や「ように」などお決まりの言葉を使わない比喩法である。
  2. 隠喩法を使っている文は言い切る形になっていることが多い。
  3. 隠喩法は「読み手を話題に注目させたい時」に便利である。

隠喩法とは「まるで」や「ように」など決まった言葉を使わない比喩法である。

隠喩法はお決まりの言葉を使わない比喩法です。お決まりの言葉には、いくつかの種類があります。

  • まるで
  • ように
  • みたいな
  • のようだ
  • のごとし
  • に似たり

これらのお決まりの言葉を使わずに、何かを別の何かで言い表すのが隠喩法です。比喩法であることを直接示さずに、例えるものと直接結びつけるやり方なので、隠喩法と呼ばれます。

では、隠喩法の例文を見てみましょう。

雨はシャワーだ。

「雨」と「シャワー」が直接に結びつけられている隠喩法です。雨が強く降っていて、それがシャワーみたいだなーと例えられています。

また「まるで」や「ようだ」というお決まりの言葉が使われていません。このように隠喩法は使われます。

企業のキャッチコピーにも隠喩法は使われる

企業のキャッチコピーにも隠喩法は使われています。

  • 髪は長い友達(カロヤン・ハイ)
  • 愛は食卓にある(キューピー)
  • 名前は、いちばん短いラブレターだと思う。(パイロット)
  • 味の作曲家(日本食研)

隠喩法を上手に使うとカッコいいキャッチコピーを作れます。

隠喩法を使っている文は言い切る形になっていることが多い。

文章に隠喩法が使われているかを見抜くのは簡単です。言い切る形になった比喩法を探せばよいだけです。

実際に例文をいくつか見てみましょう。

  • 満員電車はサウナである。
  • 石鹸は果物である

◯は△だ」や「◯は△である」のような形で例えられていれば、隠喩法を使っています。

隠喩法は「読み手を話題に注目させたい時」に便利である。

隠喩法は「読み手を話題に注目させたい時」に便利です。なぜなら隠喩法は、言おうとすることが簡単に分からないようにしているからです。

つまり「あえて分かりづらく伝えてから、その真意をぶっちゃけていく」ことが出来るのが隠喩法です。

たとえば、次のように使うのが効果的です。

わたし:知識は水だ!

あなた:知識は水じゃないよ。何が言いたいの?

わたし:なぜなら「知識は水のように独占してはいけないもの」だからだ。

あなた:なるほど!

隠喩法を効果的に使うには「◯は△だ」や「◯は△である」の◯と△に全く違うものを入れることです。◯と△が違えば違うほど、読み手の注目を集めることが出来ます。

まとめ

隠喩法について説明しました。納得していただけたでしょうか?

最後にポイントを復習して終わりましょう。

  1. 隠喩法は「まるで」や「ように」などお決まりの言葉を使わない比喩法である。
  2. 隠喩法を使っている文は言い切る形になっていることが多い。
  3. 隠喩法は「読み手を話題に注目させたい時」に便利である。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。