口語詩と文語詩って何が違うの?
詩の分け方は一つではありません。中学国語では、たとえば「文体」「形式」「内容」という別々の軸で分類します。一つの詩が「口語自由詩」であり、同時に「叙情詩」でもある、というように複数の分類に当てはまることもあります。
違うのは、いつ書かれたかより、どんな言葉遣いで書かれているかです。
「私は海を見ている。」のように、今の私たちが使う言葉に近い表現で書かれたものが口語詩です。
「われ海を見つむ」のように、昔の文章で使われた言葉遣いを用いるものが文語詩です。
だから、「昔の詩だから全部文語詩」とは限りません。
読みにくい文語詩が出てきたら、まず一度、今の言葉に直してみてください。「われ=私」「見つむ=見つめる」のように意味が取れると、そのあとに表現やリズムを見やすくなります。
定型詩・自由詩・散文詩って何が違うの?
主に、詩の形の違いです。
一定の音数や決まった形をもつものが定型詩です。短歌の五・七・五・七・七や、俳句の五・七・五を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
決まった音数や形に縛られないのが自由詩です。行の長さも改行の位置も自由です。
散文詩は、小説や説明文のように文を続けて書きながら、詩としての言葉やイメージ、リズムをもつ作品です。
- 定型詩=決まった形がある
- 自由詩=決まった形に縛られない
- 散文詩=普通の文章に近い見た目で書かれた詩
まずはこの違いで十分です。
叙情詩・叙事詩・叙景詩って、覚える必要ある?
テストで用語を聞かれるなら名前は覚えた方がいいですが、詩を読むたびに分類する必要はありません。
叙情詩は、気持ちや心の動きを中心にした詩。
叙事詩は、事件や人物などを物語ることを中心にした詩。
叙景詩は、景色や自然の様子を中心に描く詩です。
ただ、実際の詩はきれいに分かれません。景色を書きながら気持ちを表している詩もあります。
「海が出てきたから叙景詩」のように、登場するものだけで決めるのではなく、何を中心に描いているかを見ます。
分類は、詩を読むための入口の一つです。分類できたら読めた、というわけではありません。
たとえば、今の言葉で書かれ、決まった音数に縛られず、気持ちを中心にした詩なら「口語自由詩」であり「叙情詩」でもあります。分類の軸を混ぜないことが、いちばんのコツです。

