「レッドチェリーシュリンプは、コケだけで飼えるの?」
水槽内のバイオフィルムや微細な付着物を利用しますが、それだけで長期飼育できるとは限りません。
安定した水質、急変を避けること、混泳、餌、脱皮、繁殖後の飼育数まで考える必要があります。
この記事では、成体の飼育と繁殖の基本をまとめます。
飼育前に確認すること

- 水槽が立ち上がっている
- アンモニアと亜硝酸塩が検出されない
- 水温が安定
- 塩素・クロラミンを処理
- 銅を含む薬剤や肥料の使用状況
- 混泳魚
- 吸水口スポンジ
- 増えた後の行き先
見た目が小さくても、水質変化へ無関係ではありません。
水温
OATAの淡水エビ・貝の一般的な目安は17~27℃ですが、種・系統・繁殖条件で適温は異なります。
22℃を繁殖の固定的な正解にはできません。
確認するのは、
- 一日の最高・最低
- 急な変化
- 夏の高温
- ヒーター停止
- 水換え水との温度差
です。
Neocaridina davidiの研究では、33℃条件で抱卵が見られず、28℃へ戻すと繁殖が再開した例があります。高水温を繁殖促進のために使いません。

水質
一回のpH値だけでなく、変化の幅を見ます。
- アンモニア
- 亜硝酸塩
- 硝酸塩
- pH
- GH、KH
- 水温
を同じ条件で記録します。
大量換水、底床の全面攪拌、ろ材の大幅交換を同日に行うと、複数条件が変わります。
餌
レッドチェリーシュリンプは、
- バイオフィルム
- 微細藻類
- 残餌
- 枯れかけた植物質
- エビ用フード
などをついばみます。
研究では、バイオフィルムが稚エビの生存・成長へ寄与することが示されています。
ただし、飼育水槽で「バイオフィルムがあるから餌は一切不要」とは言えません。
体つき、個体数、コケ、残餌を見ながら少量を与えます。
混泳
稚エビまで残したい場合は、混泳魚が大きな問題になります。
口に入る大きさの稚エビは、魚に捕食される可能性があります。
- モス
- 浮草の根
- 有茎草の茂み
- 流木の細かな隙間
を用意します。
成体が無事でも、稚エビが残るとは限りません。

抱卵
メスが腹部へ卵を抱え、脚で動かす姿が見られます。
抱卵中は、
- 水温の急変
- 大きな水質変化
- 強い追い回し
- 薬剤
- 大規模なレイアウト変更
を避けましょう。
抱卵個体だけを無理に捕まえて移すと、ストレスになる場合があります。
繁殖
Neocaridina davidiは、幼生期を汽水で過ごすヤマトヌマエビと異なり、成体に似た小さな稚エビが生まれる直接発生型です。
条件が合えば淡水水槽内で世代を重ねられます。
そのため、繁殖を希望しない場合も、
- オスとメスが混ざる
- 稚エビが隠れられる
- 捕食魚がいない
水槽では増える可能性があります。
色が薄くなる
色は、
- 系統
- 性別
- 成長段階
- 底床と背景
- 照明
- ストレス
- 脱皮前後
- 交雑
で見え方が変わります。
「ミナミヌマエビと交配したから色が薄い」と写真だけで断定しません。
購入時の系統を維持したい場合は、別系統を混ぜず、販売名と由来を記録します。

脱皮
脱皮殻は、透明なエビの死骸のように見える場合があります。
殻が空で、生体が元気なら、すぐ異常とは限りません。
脱皮失敗が続く場合は、
- 水質急変
- 硬度
- 水温
- 栄養
- 薬剤
- 他個体からの攻撃
を確認しましょう。
ミネラル剤を自己判断で大量投入しません。

