叙情詩・叙事詩・叙景詩の違いを簡単に見分ける方法【何が書かれてるか】

詩の分類の方法を知りたい。叙情詩か、叙事詩か、叙景詩かって聞かれても、よく分からないな。ほとんどの詩は叙情詩っていうから叙情詩かな。しっかりと見分け方を学んでテストで点の取りこぼしをなくしたいな

このようなご要望にお応えします。

たしかに、現代詩は叙情詩がほとんど。叙情詩と答えておけば、ほぼ正解です

でも、、ちゃんと見分けたくないですか?

簡単なコツを知っておくだけで、正確に見分けられるようになります。

コツ(結論)は「真ん中の漢字に注目する」です。

コツ
  • 詩 作者の感を書いてる
  • 件や物語を書いてる
  • 詩 見える色を書いてる

叙情詩・叙事詩・叙景詩について、本記事で説明していきます。

題材がある

叙情詩・叙事詩・叙景詩を分けるポイントは詩の題材です。

つまり「詩が何を書いているか」です。

詩の題材は大きく2つあります

  1. こころの動き
  2. 事件や物語

叙情詩は心の動きを書いている

「こころの動き」を表す詩を、叙情詩といいます。(抒情詩とも言われます)

心に感じたことや思いを表現します。作者の感情を通して、ものごとを表した詩です

こころは移り変わりやすいものです。詩はテンポのよい言葉の塊なので、こころを扱うのに向いています

そんな特徴もあり、(正確には詩の歴史の中での変化もあり)ほとんどの現代詩が叙情詩です。

叙情詩は扱う題材のテーマによって、恋愛詩・哲学詩・自然詩・風刺詩・讃歌・挽歌と呼ばれます。

叙事詩は事件や物語を書いている

「事件や物語」を表す詩を、叙事詩といいます。

自分の考えを入れずに、ありのままの事件や物語をそのまんま書いています。

英雄の話や歴史上の出来事が、古代ギリシアで叙事詩として書かれてました(一定の規則で書かれた韻文となる)

しかし、叙事詩は衰えました。

話が長い事件や物語を書くようになり、文章が長くなったことで、叙事詩は小説へと姿を変えました。

叙景詩は自然の景色を書いている

詩の題材はもう1つあります。

  1. こころの動き
  2. 事件や物語
  3. 自然の風景(new!)

「自然の風景」を表す詩を、叙景詩といいます。

叙景詩と叙情詩は似ています。

これらを見分けるポイントは「作者の考えや感じたことを書いているか?」です。

叙景詩は、作者の考えを書きません。ありのままの自然の景色を書きます

叙景詩は、詩の美しさや作者の考えを、言葉の裏にほのめかしています

叙景詩は、叙事詩と同じく、事実をあるがままの姿で表します。現実主義の詩といえそうです

「嬉しい、楽しい、悲しい、切ない、腹立たしい、哀しい」など、景色をみて感じた言葉があれば叙情詩です。

大阿蘇は有名な叙景詩です。

雨の中に 馬がたつてゐる

一頭二頭仔馬をまじへた馬の群れが

雨の中にたつてゐる

雨は蕭蕭と降つてゐる

馬は草を食べてゐる

(以下略)

出典:三好達治「大阿蘇

叙情詩と叙事詩と叙景詩は題材で見分けよう!

最後にまとめです。

ある詩について「叙情詩と叙事詩と叙景詩のどれですか」と質問されたら、このように見分けてください。

まず、詩の内容を確認しましょう。何を題材にしているかによって分類されます

「こころの動き」であれば叙情詩。

「出来事や事件」であれば叙事詩。

「自然の景色」であれば、詩に「作者の考え」が入っているかチェックしましょう。

 

「嬉しい、楽しい、悲しい、切ない、腹立たしい、哀しい」など、こころの動きに関する言葉があれば叙情詩。

作者の考えがなく、景色について事実をありのままに描いているなら叙景詩です。ですが、ほとんどの現代詩は叙情詩です。

何も考えずに叙情詩といっても、

ほぼ間違いないでしょう。

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