叙情詩・叙事詩・叙景詩の違いが分からない方へ【言葉で見分ける方法】

詩は内容で3種類に分類されます。叙情詩・叙事詩・叙景詩です。この記事では、叙情詩・叙事詩・叙景詩の見分け方をご紹介します。

詩の内容は多岐にわたります。というか無限なので、3種類だけなのか?という気もしますが、いったんメジャーな3種類に分ける方法を見ていきましょう。

この記事のポイント

  • 心の動きを書いた詩を叙情詩という
  • 事実・事柄をそのまま書いた詩を叙事詩という
  • 自然の景色をそのまま書いた詩を叙景詩という
  • ちなみに、ほとんどの現代詩は叙情詩である

叙情詩・叙事詩・叙景詩とは?

まず、叙情詩は心の動きを書いた詩で、叙事詩と叙景詩は事実・事柄をそのまま書いた詩です。

さらに、事実・事柄をそのまま書いた詩で、テーマが景色なら叙景詩で、それ以外なら叙事詩です。

これが叙情詩・叙事詩・叙景詩を見分けるポイントです。ここからは、例をあげて詳しく見ていきましょう。

叙情詩とは?

叙情詩とは、心の動きを書いた詩です。主なテーマは、作者の気持ちです。そのため、気持ちを表す言葉が使われます。

気持ちを表す言葉には特徴があります。次のような特徴です。

  • 「〜い」「〜だ」で終わる言葉
  • 「〜と思う」「〜と感じる」という表現
  • 様子、行動を表す言葉

「〜い」「〜だ」は意外だと思われますが、次のような言葉が気持ちを表す言葉です。

  • 暑い
  • 冷たい
  • 楽しみだ
  • 美しいと思う
  • 悲しく感じる
  • 嬉しい様子だった

実は、現代詩はほとんどが叙情詩です。というのも、詩は行分け形式でテンポよく書くことが多いので、気持ちの移り変わりを表現するのに向いているからです。

MEMO

叙情詩は題材によって、呼び方が変わります。ちなみに、叙景詩と自然詩は別です。

  • 恋愛詩
  • 哲学詩
  • 自然詩
  • 風刺詩
  • 讃歌
  • 挽歌

叙事詩とは?

叙事詩とは、事実や事柄をそのまま書いた詩です。心の動きを書かずに、現象が忠実に書かれています。

じつは、昔の詩には叙事詩が多いです。かつて、叙事詩は「歴史を語り継ぐ目的」で書かれました。

  • 英雄の話
  • 民族の歴史
  • 神話

ただ、叙事詩は姿を消しました。そして、もっと壮大な物語となり、最終的に叙事詩は小説になりました。異論もありますが、日本の叙事詩といえば平家物語です。

「叙景詩」とはどんなもの?

叙景詩とは、自然の景色をそのまま書いた詩です。心の動きを書かずに、景色が忠実に書かれています。

ただテーマが景色でも、作者の気持ちを直接書いていたら「叙情詩」になります。ここが叙景詩と叙情詩を見分けるのが難しいポイントです。

注目すべきは、天候・色・明るさです。

  • 晴れ →プラスの気持ち
  • 雨  →マイナスの気持ち
  • 明るい色 →プラスの気持ち
  • 暗い色  →マイナスの気持ち

このように、景色の描写で気持ちを表せます。

有名な叙景詩を紹介します。三好達治「大阿蘇」です。

雨の中に

馬がたつてゐる

一頭二頭仔馬をまじへた馬の群れが

雨の中にたつてゐる

雨は蕭蕭と降つてゐる

馬は草を食べてゐる

(以下略)

出典:三好達治「大阿蘇」

叙情詩・叙事詩・叙景詩の見分け方

というわけで、言葉に注目すれば、叙情詩・叙景詩・叙事詩を見分けることが出来ます。

この記事のポイント

  • 心の動きを書いた詩を叙情詩という
  • 事実・事柄をそのまま書いた詩を叙事詩という
  • 自然の景色をそのまま書いた詩を叙景詩という
  • ちなみに、ほとんどの現代詩は叙情詩である

さいごに

叙情詩と叙事詩と叙景詩の違いを解説しました。

叙情詩は作者の気持ちが書かれており、叙事詩は出来事や物語が書かれています。

そして叙景詩は自然の景色が書かれています。とはいえ、現代詩は叙情詩が多いと覚えておきましょう。

さいごに

叙情詩と叙事詩と叙景詩を解説しました。

叙情詩は心の動きを書いた詩で、叙事詩と叙景詩は事実・事柄をそのまま書いた詩です。

さらに、事実・事柄をそのまま書いた詩で、テーマが景色なら叙景詩で、それ以外なら叙事詩です。とはいえ、現代詩は叙情詩が多いと覚えておきましょう。

次回は「直喩とは?」です。詩の表現技法「直喩」をご紹介します。

最後までありがとうございました。

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