最初からきれいな現代語訳を作ろうとしなくて大丈夫です。
まず、人物と出来事を追います。
誰が出てきたか。
どこへ行ったか。
何を言ったか。
何が起きたか。
これだけでも話の骨組みはかなり見えます。
次に、分からない古語や主語が省略されているところを補います。
古文は、知らない単語が一つあるだけで全部分からないように感じやすいですが、実際には現代語と同じ漢字や、意味を想像できる部分もたくさんあります。
まず分かるところを拾う。人物の動きを追う。そのあと必要な言葉を調べる。
最初から一文ずつ完全訳しようとするより、この順番の方が読みやすいです。
古文を全部現代語訳できないと読めない?
全部を完璧に訳せなくても読めます。
たとえば「男、いとあはれと思ひて、涙を流す。」という文で、「いと」「あはれ」の細かい意味に迷っても、「男が何かを感じて涙を流した」ことは分かります。
まずこの骨組みを取ります。
古文の問題では、文章全体を美しい現代語に直す力より、「誰が何をしたか」「なぜそうしたか」が分かる方が大切なことも多いです。
もちろん、重要な古語や文法が分からないと解けない問題もあります。
でも、「一語分からない=その文は読めない」ではありません。
分かる部分から意味を組み立て、必要なところだけ正確に確認する。古文はその読み方で十分進められます。
古文の問題で、昔の常識まで知ってないとダメ?
全部の昔の暮らしを知る必要はありません。
ただし、今と違う習慣を少し知っていると読みやすくなることはあります。
身分によって言葉遣いが違う。
手紙や和歌が人とのやり取りで重要だった。
結婚や訪問の仕方が今とは違う。
こうした背景です。
でも、学校の問題で必要な知識なら、本文の注釈や授業で示されることも多いです。
「昔の人なら当然知っていることを全部暗記しないと読めない」と心配しなくて大丈夫です。
まず本文と注釈を使って読む。それでも何度も出てくる文化や習慣だけ、少しずつ覚えていけば十分です。
知らない古語を全部調べる前に、人物と動作を追います。「男が来た」「女が答えた」くらいの骨組みが見えれば、細かい語をあとから補っても話は追えます。

