いきなり答案を書き始めなくて大丈夫です。
先に、「何を聞かれているか」を短く言い直してください。
たとえば「このときの主人公の気持ちを、理由も含めて説明しなさい」なら、必要なのは「気持ち」と「その理由」です。
次に本文へ戻って、その二つの材料を探します。
主人公がどう感じているか。
なぜそう感じたのか。
材料が見つかったら、最後に一文へつなげます。
記述問題で困るのは、文章を書く力より、必要な材料が決まっていないまま書き始めるから、ということが多いです。
まずこの順番でやってみてください。
本文の言葉はそのまま使っていいの?
使って大丈夫です。むしろ、本文の大事な言葉を使った方が安全なことも多いです。
ただし、問題が「自分の言葉で説明しなさい」と指定しているなら、そのまま丸写しはできません。
指定がなくても、本文を一文まるごと写しただけでは、質問にきちんと答える形にならないことがあります。
たとえば本文に「彼は胸の奥が少し軽くなった」とあって、「どんな気持ちになったか」と聞かれたなら、「胸の奥が少し軽くなった」だけでなく、「悩みから少し解放され、安心した気持ち」のように意味をまとめる必要があるかもしれません。
本文の言葉は材料として使う。必要なら並べ替えたり、足したり、言い換えたりする。
このくらいの感覚で大丈夫です。
記述問題で主語は書いた方がいい?
誰のことか分からなくなるなら、書いた方がいいです。
たとえば「どんな気持ちですか」と聞かれ、直前に人物が一人しか出ていないなら、「主人公は」を省いても意味が通じることがあります。
でも、二人の人物が出ている場面で「悲しくなった」とだけ書くと、誰が悲しいのか分かりません。
字数を減らすために主語を消した結果、答えが曖昧になるのはもったいないです。
逆に、問題文に「太郎はなぜ〜したのですか」とあり、答案がそのまま続く形なら、毎回「太郎は」と書かなくてもよいことがあります。
主語は「必ず書く」「必ず省く」ではなく、答案だけ読んでも誰のことか分かるかで決めます。
「気持ち+理由」「変化前+変化後」など、問題が求める部品を先に出します。本文からその材料を拾って最後につなげれば、書き始めてから迷いにくくなります。

