主題は、「この小説は友情の話です」のようなジャンル名だけでは足りません。
友情について、何が描かれているのかまで考えます。
たとえば、最初は相手を誤解していた主人公が、ある出来事をきっかけに相手を理解する話なら、「相手を知ろうとすることで変わる人間関係」のように考えられます。
探すときに役立つのは、主人公の変化です。
最初はどうだったか。
何が起きたか。
最後はどうなったか。
この変化を一文にすると、その作品が何を描いているのかが見えてきます。
主題は正解の単語を当てる問題ではありません。作品全体から無理なく説明できることが大切です。
「作者が伝えたいこと」って本当に分かるの?
作者本人の頭の中を完全に当てることはできません。
だから国語の問題で大事なのは、「作者が本当は何を思っていたか」を想像することではなく、作品の中から何が読み取れるかです。
たとえば主人公が何度も失敗しながら人に助けを求められるようになっていくなら、「人に頼ることの大切さ」が作品から読み取れるかもしれません。
でも、それは作者へのインタビューで確認した事実とは別です。
テストでは「作者の伝えたいこと」と書かれていても、実際には作品全体の描写や人物の変化を根拠に答えることが求められます。
「作者ならきっとこう思うはず」ではなく、「本文ではこう描かれている」を中心に考えれば大丈夫です。
主題は主人公の変化から近づく
「友情の話」で止めず、主人公が最初どう考え、何が起き、最後どうなったかを一文にしてみます。その変化の中に、その作品が描いていることが見えやすくなります。

