最後の一文だから、必ず特別な暗号があるわけではありません。
ただ、小説の最後は、それまでの出来事を受けて書かれているので、主人公の変化や作品全体の意味が表れやすい場所です。
たとえば最初に「この町が嫌いだ」と言っていた主人公が、最後に「もう一度、駅前を歩いてみようと思った」と終われば、町に対する気持ちが変化したことが分かります。
最後の一文を考えるときは、その一文だけを眺めず、最初の頃と比べてください。
同じ言葉が最初と最後に出ている。
同じ場所なのに見え方が違う。
以前ならしなかった行動をしている。
こういう変化があれば、最後の一文の意味を説明しやすくなります。
タイトルにはどんな意味があるの?
タイトルは、作品の入口です。でも最初に見たときには意味が分からず、読み終わってから分かることもあります。
たとえばタイトルが「赤い傘」で、その傘が主人公と祖母の思い出として何度も登場するなら、ただの持ち物ではなく作品の中心に関わっていると分かります。
タイトルについて考えるときは、本文の中で同じ言葉や物がどこに出てくるかを探してください。
最初と最後で意味が変わっていないか。
主人公にとってどんな存在なのか。
作品の主題とどうつながるのか。
タイトルだけを見て想像するより、読み終わったあと本文に戻る方が答えやすいです。
最初と最後を並べて読む
タイトルや最後の一文は、そこだけ眺めるより、最初に同じ言葉・場所・物がどう出ていたかと比べる方が意味を説明しやすくなります。「同じなのに何が変わった?」を見るのがコツです。

