要旨は、文章全体で筆者が最も伝えたい内容を、短くまとめたものです。
「この文章は環境問題について書いてあります」だけでは、話題を言っただけで要旨にはなりません。
環境問題について、筆者が何を言っているのかまで必要です。
たとえば文章全体が、「便利さだけを求めるのではなく、地域で使い続けられる仕組みを考える必要がある」と述べているなら、その考えが要旨の中心になります。
要旨を作るときは、具体例や細かい数字を全部入れません。
話題+筆者の中心的な考え。
この二つが入ると、かなり要旨らしくなります。
要旨と要約って何が違うの?
似ていますが、同じではありません。
要旨は、文章で最も大切な主張を中心にまとめたものです。
要約は、文章全体の内容を短く縮めたものです。
たとえば、文章に「問題の説明 → 具体例 → 原因 → 筆者の考え」という流れがあったとします。
要旨なら、最後の中心的な考えを軸にまとめます。
要約なら、必要に応じて問題や原因も残しながら、文章全体が分かるように短くします。
だから、「要旨を答えなさい」と「○字で要約しなさい」は、同じ作業ではありません。
要旨は“いちばん言いたいこと”。要約は“全体を短くしたもの”。まずこの違いを押さえてください。
話題だけでは要旨にならない
「環境問題について書いてある」は話題です。「環境問題について、地域で使い続けられる仕組みが必要だと述べている」まで入ると、筆者の中心的な考えが見えてきます。

