書き下し文は、漢文を日本語の語順に直し、送り仮名などを補って書いた文です。
漢文そのものを、そのまま現代語に訳した文ではありません。
書き下し文では、返り点に従って語順を直し、送り仮名を補います。また、原文の漢字を日本語の助詞・助動詞として読む場合は、ひらがなで書くのが基本です。
ここには古い日本語の言い方が残るので、書き下し文を読んでも、まだ少し読みにくいことがあります。
そのあと必要なら、さらに現代語訳します。
漢文
書き下し文
現代語訳
という三段階だと思うと混ざりにくいです。
漢文を現代語訳するとき、何を足せばいいの?
漢字だけを一語ずつ日本語に置き換えると、不自然な文になりやすいです。
書き下し文をもとに、現代の日本語として必要な主語や助詞、言葉を補います。
ただし、本文にない内容を自由に足すわけではありません。
誰が何をしたかが前後から明らかなときに主語を補う。
古い言い回しを今の言葉に直す。
漢語だけでは分かりにくい部分を自然な日本語にする。
という作業です。
「漢字を全部訳す」より、「この文は結局、誰が何を言っている?」と考える方が自然な現代語訳になります。
書き下し文と現代語訳を混ぜない
書き下し文は、日本語の語順に直し、送り仮名などを補った段階です。まだ古い言い方が残ります。そのあとさらに今の日本語へ直すのが現代語訳です。

