気持ちは「うれしい」「悲しい」と直接書かれているとは限りません。
むしろ小説では、セリフ、行動、表情、情景などから読むことが多いです。
たとえば、「ありがとう」と言いながら目を合わせなかった人物がいたとします。
言葉だけなら感謝しているように見えます。でも「目を合わせなかった」まで見ると、照れ、気まずさ、迷いなどがあるかもしれません。
だから、気持ちを考えるときは一つの表現だけで決めず、その前後も見ます。
そして問題で答えるときは、「○○な気持ち」だけで終わらず、「〜したことから、○○と感じている」のように本文の根拠とつなげると強い答えになります。
セリフから気持ちってどう読むの?
セリフは、言葉の意味だけ読めばいいわけではありません。
たとえば「別にいいよ」という一言。
本当に気にしていない場合もあれば、怒っている場合も、寂しいのを隠している場合もあります。
ではどう決めるのか。
その前後の行動や様子を見ます。
「別にいいよ」と言って笑ったのか。
背中を向けたのか。
声が小さくなったのか。
同じセリフでも、周りの描写で意味は変わります。
国語の問題で「このセリフから分かる心情」を聞かれたら、セリフ一行だけに閉じこもらず、直前と直後も必ず見てください。
行動から気持ちが分かるってどういうこと?
人は、気持ちを全部言葉にするわけではありません。
緊張しているときに何度も時計を見る。怒っているのに何も言わずドアを強く閉める。うれしくて同じメッセージを何度も読み返す。
小説でも同じです。
作者は「彼は不安だった」と書かずに、「ポケットの中で何度も鍵を握り直した」と書くことがあります。
このとき大事なのは、「鍵を握った=必ず不安」と機械的に決めないことです。
前後の状況と合わせて、「なぜ今この行動をしたのか」を考えます。
行動は、気持ちを推測するための証拠です。答えを考えるときは、行動と場面をセットで見てください。
「別にいいよ」という一言だけでは、怒っているのか、本当に気にしていないのか分かりません。言ったあとの表情や行動まで見ると、同じ言葉の意味が変わることが分かります。

