「AIの歴史」を文系でも分かるように説明するだけの記事

困ったさん
困ったさん
  • なぜ今AIが普及しているの?
  • いつからAIってあるの?
  • なんで昔は流行らなかったの?

このように思ったことはありませんか?

2000年代からAIは広く普及しはじめました。今ではAIを利用した商品やサービスも多く見かけますよね。

ですが、いまAIが普及している理由や経緯について、普段の生活では教えてもらえません。

自己紹介

私は製造業で文系AI人材として働いています。主な取り組みは「AIを活用した需要予測」です。

またAIを全く知らない社員に向けて、簡単なAIの授業をしています。本記事は、その授業の一部です。

今回は「AIの歴史」について説明していきます。

分かったさん
分かったさん
  • いまAIが普及している経緯が分かる
  • 過去のAIブームを知っている
  • 現在のAIの凄さが分かる

このような「分かったさん」になれる記事です。

先に結論を言うと次の通りです。

  • AIブームは過去に2回あった(現在は3回目)
  • 第1〜2次ブームではAIは広く普及しなかった
  • 第3次ブームの機械学習とディープラーニングが凄い

それでは詳しく見ていきましょう。

AIが生まれたのは1956年

困ったさん
困ったさん

いつからAIってあるの?

まずAIの起源を探っていきましょう。

AIは1956年に生まれました。

1956年にAI(人工知能)という言葉が初めて使われた、、という意味です。

ダートマス会議というワークショップで、AIという言葉が初めて誕生しました。

このワークショップではAIを次のように捉えていました。

人間のように考える機械

現在でも「なんとなく知的なもの」がAIと呼ばれがちです。

なので、現在、AIと呼ばれているものが誕生したのは、1956年と考えてよいでしょう。

分かったさん
分かったさん

1956年にAIが生まれたんだね!

AIブームは過去に2回あった

困ったさん
困ったさん

すんなりとAIは普及したの?

1956年に誕生したAI。そこからは波乱万丈でした。

AIは順調に普及したわけではなく、過去2回のブームがありました。

そして、いずれのブームでも普及には至りませんでした

(参考)松尾豊「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」

第1次ブーム:1956年〜1960年代

第2次ブーム:1980年代

第3次ブーム:2000年代〜現在

現在、AIが大流行していますが、実は3回目のブームにあたります。

今回こそはAIが広く普及していくのでは無いかと、期待されています

分かったさん
分かったさん

ようやく普及しはじめたんだね!

第1次ブームは「推論と探索」

困ったさん
困ったさん

第1次AIブームって何?

ではAIブームを時系列順に説明していきましょう。

第1次ブームでは「パズルや迷路を解けるコンピュータ」が作られました。

それ以前のコンピュータは計算しかできない電卓のような物でしたので、「パズルや迷路を解けるコンピュータ??なんて知的なんだ!」となり、AIブームになったのです。

ここで登場した「パズル」は、次のようなものです。

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「15パズル」という単純なゲームです。各ピースをスライドさせて順番を揃える遊びですね。

上記のようなルールが明快な問題を、しらみつぶしで解くAIが作られました。

この時代の技術を、次のように呼びます。

推論と探索

ですが、推論と探索では、パズルや迷路などの「ルールが明快な問題」しか解けなかったのです。

(このような問題を「トイプロブレム(おもちゃの問題)」といいます。)

つまり、当時のAIでは「実社会の複雑な問題は解けない」と分かりました。

その結果、AIへの失望感が広がり、第1次ブームは終わったのです。

分かったさん
分かったさん

第1次ブームでは簡単な問題を解けるAIが作られたんだね!

第2次ブームは「知識表現」

困ったさん
困ったさん

第2次AIブームって何?

第2次ブームは1980年代です。

第2次ブームでは、人間がコンピュータに知識を与えて、問題を解く技術が作られました。

この時代の技術を、次のように言います。

知識表現

知識表現は次のようなイメージです。

人間
人間

もし○○だったら、こうしてください。

もし△△だったら、こうしてください。

AI
AI

分かりました。

言われた通りにやりましょう。

その結果、専門家のようなAIが完成しました。

この分岐図はフィクションです!

「AIが人よりも精度の良い答えを出す!?これは凄い!」ということでAIブームになったのです。

(このようなAIを「エキスパートシステム」といいます)

エキスパートシステムは特定の産業で普及しました。

  • 病気の診断
  • 住宅ローンの審査

しかし、知識表現には課題がありました。

「コンピュータに知識を与えることは予想以上に難しい」と分かったのです。

  • 専門家へヒアリングし、知識を集めるのが大変。
  • 「あっちの専門家とこっちの専門家の言ってることが違う」という矛盾。
  • 新たな事実が分かったときの更新が大変。
  • 人間の一般常識をコンピュータに与えるには、膨大な量の知識を与える必要があります。

※フレーム問題とシンボルグラウンディング問題(参考記事)

ということで、再びAIへの失望感が広がり、第2次ブームは終わりました

分かったさん
分かったさん

第2次ブームでは専門家AIが作られたんだね!

第3次ブームは「機械学習とディープラーニング」

困ったさん
困ったさん

第3次AIブームって何?

第3次ブームは2000年代~現在です。

第3次ブームでは、コンピュータ自身がデータから知識を作成し、問題を解く技術が作られました。

人間は「特徴を捉えやすいようにデータを前処理して、コンピュータに入力するだけ」でよくなったのです。

この技術を次のように言います。

機械学習

機械学習のイメージは次の通りです。

人間
人間

データを渡すので、自分で知識を探してもらえる?

おそらくデータの○○の辺りを見てもらうと良いと思うよ。

AI
AI

分かりました。

○○の辺りで特徴を探してみますね。

機械学習により、AIは人間と同じくらいの精度でデータを扱えるようになりました。

つまり「人間が楽に扱えて、しかも精度のよいAIが出来た!!」となり、現在、3回目のAIブームが起きているのです。

ディープラーニングがブレイクスルーとなっている

ディープラーニングは人間の脳細胞を真似したモデル

とくに、機械学習の一種である「ディープラーニング」が、AIブームの火付け役となっています。

ディープラーニングは「データの特徴を自分で捉えて学習していく」機械学習の手法です。

人間
人間

データを渡すので、自分で知識を探してもらえる?

特徴のある場所も分からないから自分で探してね。

AI
AI

分かりました。

とりあえずデータ見させてもらいます。

その結果、AIが人間の精度を超える答えを出すようになりました。

さらに、人間が見つけられなかったデータの特徴さえも見つけることも出来るようになったのです。

分かったさん
分かったさん

AI自ら学習する。めっちゃ知的だね!

過去のAIは今でも使われている

困ったさん
困ったさん

過去のAIはもう使われていないの?

そんなことはありません。

過去のAIに使われた技術は今でも使われています。

たとえば次のようなサービスです。

チャットボット

チャットボットは「テキストや音声を通じて会話をおこなえるAI」です。

「もしこうだったらこう、こうだったらこう…」という大量のルールにもとづき会話をおこないます。

第2次ブームで作られたエキスパートシステムですね。

現在は、機械学習も組み合わさることで、さらに精度のたかい会話をおこなえるようになりました。

分かったさん
分かったさん

過去のAIも活躍している!

まだまだAIブームは続きそう

困ったさん
困ったさん

今のAIブームはいつまで続くの?

正直、今のAIブームがいつまで続くのか分かりません。。

ですが、現状AIブームが終わる様子はないですね。

というのも、今回のAIブームが過去に比べて加熱しているのは「機械学習」のおかげ。

機械学習を活用できるビジネスは、まだまだ残されているように思えます。

なので『AIを勉強しはじめて間に合うかな~?』っていう方。。まだ間に合いますよ!

分かったさん
分かったさん

AIの勉強はまだ間に合う!

まとめ

「AIの歴史」について、ご理解いただけたでしょうか。もう一度、結論を言うと次の通りです。

  • AIブームは過去に2回あった(現在は3回目)
  • 第1〜2次ブームではAIは広く普及しなかった
  • 第3次ブームの機械学習とディープラーニングが凄い
分かったさん
分かったさん

もっとAIについて詳しく知りたい!

という初心者向けに、当ブログではAIに関する記事を用意しています。ぜひとも、別の記事もご覧ください。

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